B 自閉症関連で読んだ本の感想お薦め度・書名・著者名・出版社・メモ・自分が読んだ時期・値段の順に表示× 自閉児の保育 東京情緒障害児保育研究会 日本文化科学社 妻が同僚にいただいた本。まだ情緒障害ととらえられていた時期の本なので、あとからこの内容は全然違っていることに気づく。 01年 2200 △ こどもの心と言葉を育てる本 田口恒夫 リヨン社 言語障害児治療の立場から書かれた子育ての本。おもしろいが自閉児への理解はあまりなく、抱っこ療法の立場にこだわりのある本。 01年 1300 △ 自閉症だった私へ ドナ・ウイリアムス 新潮社 もっとも有名な自閉症関連の本だが、やや極端な面もあり(虐待による面)、自閉症を知るために親が読むには良くないか? 01年 2300 △ 抱かれるこどもはよい子に育つ 石田勝正 PHP研究所 一般的な育児書だが、サイレントベビーの存在などにもふれており、乳児期に効果的だった。 01年 1170 ○ 自閉症 中根晃編 日本評論社 医学的な立場から自閉症をとらえた本。難しい内容だが、この本のおかげで、「最新の本」を読まないとこの10年で大きくとらえ方が変わっていることを知った。 01年 1400 ◎ 自閉症ガイドブック 乳幼児編 石井哲夫 日本自閉症協会 自閉症という障害とその対処を知る入門編として最良。 01年 500 ◎ 自閉症の手引き 日本自閉症協会 養護教諭よりいただいた本。わかりやすいまとめ。 01年 ? ◎ 自閉症児の保育・子育て入門 中根晃 大月書店 薄い本で、内容も読みやすくしてある。何から始めれば…と思っている保護者にお勧め。 01年 1300 ○ 初任者からの48の疑問に答える 関西障害児教育研究会 明治図書 一般的な障害児教育の方法論 02年 1560 △ 障害理解への招待 鮫島宗広 日本文化科学社 様々な障害についての解説書だが、やや医学的面が強すぎて難解。 02年 2500 ◎ 光とともに 戸部けいこ 秋田書店(レディースコミック) 周りの人にわかってもらうのに、これ以上はない良書。コミック。第1巻だけでも効果あり。 02年 760×? △ この星のぬくもり 曽我富美子 ベネッセ 高機能自閉症の著者が自身の体験を振り返った本。いじめその他でつらすぎて、親は読まない方がよいか…。 02年 680 ◎ 自閉症入門 親のためのガイドブック バロン=コーエン ボルトン 中央法規 自閉症教育の全般を特定の立場からでなく記した内容。大変わかりやすい。 2003年1月 1800 ○ 私はもう逃げない-自閉症の弟から教えられたこと 島田律子 講談社 時間の経過と発達課題がわかり、さらに地域との連携を考えられる本 2003年3月 1600 ○ のび太・ジャイアン症候群2 ADHDこれで子どもが変わる 司馬理英子 主婦の友社 周辺領域の障害として、自閉症に通じるモノがあるADHDについての家庭・学校での実践アドバイス 2003年3月 1500 ○ のび太・ジャイアン症候群3 ADHD子どもが輝く親と教師の接し方 司馬理英子 主婦の友社 周辺領域の障害として、自閉症に通じるモノがあるADHDについての家庭・学校での実践アドバイス 2003年3月 1600 △ 自閉症児の教育と支援 全国知的障害養護学校長会 東洋館出版社 養護学校の立場からの内容だが、文章が読みづらい面もあって、拾い読みになった。 2003年3月 3000 ◎ たっちゃんぼくがきらいなの-たっちゃんは自閉症- さとうとしなお作 みやもとただお絵 岩崎書店 自閉症のことを他の子どもにわかってもらえる絵本。 2003年3月 1300 △ 自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか 酒木保 PHP新書 臨床の現場から、具体的なケースをあげて考える内容。 2003年4月 660 ○ 障害児教育にチャレンジ8 こうすれば伸びる自閉症児の指導法 上岡一世 明治図書 教員向けの指導方法に関する本。基本が押さえられている。 2003年5月 1400 ○ 未来をめざして 三十周年記念誌 日本自閉症協会東京支部 日本自閉症協会東京支部 資料や、施設の一覧なども記載されている。 2003年5月 1000 ◎ ありのままの子育て 自閉症の息子と共に 1 明石洋子 ぶどう社 地域の中で、保護者が周りに働きかけながら、子育てをしていった実践記録。参考・ヒントが満載。 2003年5月 1700 ◎ 自閉症寮育ハンドブック-TEACCHプログラムに学ぶ- 佐々木正美 学研 養護学校の同僚に借りた物。内容が良かったので自分でも購入。TEACCHのことがよくわかる読みやすい本。 2003年6月 2400 ◎ 自閉症ガイドブック学齢期編 石井哲夫他 日本自閉症協会 就学に向けて、何度も読んでおいた方がよい内容。 2003年6月 700 ○ 自閉症児の発語プログラム 無発語からの33ステップ 石井 聖 学苑社 コロロETの所長による著作。センターの宣伝が強い面もあるが、後半に言語獲得のステップの資料が付いている。 2003年6月 2800 ○ できることからはじめよう 地域で生きる子ども達のために 東京都立中野養護学校PTA ジアース教育新社 PTAの実践、サタデークラブなどの取り組みがよくわかる。 2003年7月 1429 ○ 自閉症の治し方! 阿多義明 スーケン ATAメソッドの実践方法。自宅で保護者がやる療育方法の紹介で、興味深い内容。発語訓練なども後半に満載。ただ治る…という言い方がかえって引っかかる。 2003年7月 3000 ○ 自閉性障害の理解と援助 小林重雄・園山繁樹・野口幸弘 株式会社コレール社 後半の事例の紹介が興味深かった。 03年7月 △ 自閉症のトータルケア TEACCHプログラムの最前線 佐々木正美・内山登紀夫 ぶどう社 本場のTEACCHが、小手先の指導法ではなく、行政を巻き込んだ社会理念なのだとわかる本。ただ、どうやって日本の地域社会にそれを持ち込むか…無力感が漂った。 2003年8月 1650 ◎ 自立への子育て 自閉症の息子と共に 2 明石洋子 ぶどう社 地域とのかかわり、子どもへの働きかけなどすぐに使える方法や心構えが良かった。 2003年8月 1700 ○ 発達障害の豊かな世界 杉山登志郎 日本評論社 前半のタイムスリップ現象(フラッシュバック)など、医学的な見地からの記述は興味深かった。後半は臨床の現場の事例が多く、自閉の他、ダウン症、行為障害などさまざまな話があった。が、あまり豊かさを感じられるわけではなかった。 2003年8月 1900 ○ おもちゃのくにのおうじさま 内田麻菜美 VOICE 自閉、ADHDとLDの子供を巡る子育て記録とアドバイス。著者のやる気に元気が出るかも。 2003年8月 1400 ○世界一やさしいベビーサインの教え方 直江千恵子 ブックマン社 参考になりそうで、読まなくても自然にやれそうなサインの本。 2003年8月 1900 ◎ ぼくはうみがみたくなりました 山下久仁明 ぶどう社 自閉児の理解にもつながる小説。ずっと堅い本ばかり読んでいたので、ほんわかとした気持ちになれて良かった。 2003年9月 1600 ◎ 自閉症や知的障害をもつ人とのコミュニケーションのための10のアイデア 坂井聡 エンパワメント研究所 AACの機械の紹介も含め、現役養護教諭による、すばらしいアイデアと考え方に共感できる本。 2003年9月 1400 ◎ 北原キヨの混合教育・生活療法への道 北原キヨ 武蔵野東教育研究所編 学苑社 武蔵野東学園の開校とその背景。北原先生の熱い思いに感動できる。 2003年10月 2000 ◎ ラグビーボールを抱きしめて 武蔵野東技能高等専修学校 天宮一大 文芸社 ラグビーを通じて、あるいは一高校教師としての熱い実践記録。 2003年10月 1200 ○ 自閉症の才能開発 自閉症と天才をつなぐ環 テンプル・グランディン 学習研究社 自閉症者で科学者である博士の本だが、読み進めるのが難しかった…。 2003年10月 2500 △ ぼくのアスペルガー症候群 ケネス・ホール 東京書籍 アスペの、ある少年の話は、入門書としてはおもしろいが、共通性のある面と、彼特有の部分の違いがわかりにくい。 2003年12月 1300 ◎ 自閉症の人たちのらいふステージ 横浜市自閉症児・者親の会編 ぶどう社 発達段階に応じた構成は読みやすいし、親のいろいろな選択がわかりよかった。特に就労やグループホームの話は参考になった。 2003年12月 1800 ◎ 発達につまずきを持つ子と身辺自立 湯汲英史 大揚社 入浴、排泄等、ていねいな段階を踏んだ指導が勉強になった。 2004年1月 2000 ○ みんなの共同作業所 共同作業所全国連絡会 ぶどう社 作業所と授産施設の違いなどわかりやすかった。3章以降の立ち上げ方がすばらしいまとめだった。一方で、これは大変だということもわかった。 2004年5月 1700 △ 専門家と連携したこれからの自閉症教育Q&A 東京都教育庁指導部 都立小金井養護学校 都立中野養護学校 良いアドバイスとなる項目もあるが、表現が難しかったり、ページの制約で無理に完結していたりがもったいない。 2004年2月 △ 知的障害児のためのラーニング・ボックス学習法 立川勲 春風社 方法はなるほどと思ったが、具体的な教材の入手方法がわからなかった。 2004年5月 1800 ◎ 障害児の学校選択 やっぱり地域の学校だ 野村みどり・山田英造 社会評論社 統合からインクルージョンへの方向転換が印象的だった。介助員のこと、就学相談のことなどの具体的なアドバイスの章が良かった。 2004年5月 2000 ○ すぐに役立つ自閉症児の特別支援Q&Aマニュアル 通常の学級の先生方のために 廣瀬由美子・東條吉邦・加藤哲文 東京書籍 場面に応じた方法が書いてあり、保護者や教員が必要に応じてその項目を読むといいかもしれない。 2004年12月 1000 ◎ たのしく身につける毎日の生活習慣 武蔵野東教育センター 武蔵野東教育センター 日常の生活習慣でのアドバイスが丁寧に書かれており、とてもよい。 2004年12月 1000 ◎ LDとADHD 上野一彦 講談社 わかりやすく、保護者の立場、教員の立場いずれにもお薦め。 2004年12月 780 ◎ 自閉っ子、こういう風にできてます! ニキ・リンコ 藤家寛子 花風社 自閉スペクトラム特有の身体感覚など、新たな発見のある当事者による書。明るく読めるのもいい。 2004年12月 1600 ○ LD・ADHD・高機能自閉症とは? 全国LD親の会 柘植 上野 田中他 全国LD親の会 とってつけた感はあるが特別支援の対象となる3つの違いを適切に書いてある。 2005年2月 0 △ 障害児の遊び・ゲーム ワンダーランド 竹内進 いかだ社 おもしろい遊びもあるが、いまいち。 2005年4月 1800 ○ 自閉症児の言語指導 野村東助 伊藤英夫 伊藤良子 学苑社 内容そのものはかなり専門的で読みにくかった。言語指導として、これを始めよう…とはならなかった。ただ、後半の年長自閉症児の指導例(赤ちゃんかお兄さんか…の話など)は読み応えがあった。 2005年4月 2950 ◎ 福祉を変える経営 障害者の月給一万円からの脱出 小倉昌男 日経BP社 もしも福祉作業所を自分たちで作って…というようなときには必ず読んでおいた方がいい本。経営があってこその福祉であること、本当のやりがいとは…など多くのテーマが含まれていた。 2005年6月 ◎ 自閉症を克服する 行動分析で子どもの人生が変わる リン・カン・ケーゲル クレア・ラゼブニック NHK出版 UCLAでの実践に基づく内容で、ABA?なのか、TEACCHとはまた違うアプローチで、「なるほど」と思える面も多々あった。このやり方をやるにはこの研究所がある所にすんでないと無理かな…とも思えたが、考え方として共感できた。 2006年1月 2600 ○ この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへ 12歳の僕が知っている自閉の世界 東田直樹・東田美紀 エスコアール ことばは理解できているけど、使おうとすると消えていく…など不思議な感覚が本人から語られていて参考になった。 2006年3月 1900 ◎ お仕事がんばります 自閉症の息子と共に3 明石洋子 ぶどう社 定時制高校への進学、川崎市公務員への就労など、社会の壁を、親子と周りの人々との力でこわしていった過程がよくわかる。偶然ではなく、着実な努力を続けていった上で手に入れた親子の今の生活。その生きざまはまるで一編の小説のように感じた。 2006年6月 2000 ◎ 障害者の経済学 中島隆信 東洋経済新報社 きびしいようで、実はしっかりと障害者の暮らしを見つめた内容の本だった。施設や養護学校などが障害者のために存在できていないのではないか、法令や今後の方向性はどうなっているのかなど、目から鱗が落ちる内容であった。 2006年8月 1500 ◎ 鉄腕アトムと晋平君 渡部信一 ミネルヴァ書房 友人から紹介してもらった本。スモールステップで訓練しだんだん複雑なことを学ばせる障害児教育の常識。一方で人間に近いロボットを作ろうとしたロボット工学の世界では、すでに80年代にそのやり方だけではアトムにはなれないことがわかった上で、「自分の意志」で「試行錯誤」し「臨機応変」な力をつける研究をしている。その視点を、障害児教育に入れて考えてみることを失礼を承知でおこなったという本。 私が、勤務した養護学校のカリキュラムで感じていた違和感や、我が子の成長面として感じたことなど、うまく言えない面を、ことばにしてくれているようにあつかましくも思った。じゃあこうすればいい…と方法論として具体的に書いていないが、そのことこそが「ゆったりと、失敗しながら」の極意か?" 2006年8月 1900 ○ 障害児は「現場」で学ぶ 自閉症児のケースで考える" 渡部信一 新曜社 上記の「鉄腕アトムと晋平君」を理論ではなく、事例で説明した本。が、かえって理屈から説明していた上記の本の方が説得力があったように思われる。 言語指導をして「ありがとう」か、仲間とのコミュニケーションから自然に「ありがとう」か、後者の方が自然だし有効だという視点から書かれている。 自閉症児は「般化」が苦手といわれているが、それは個別の訓練の場で練習したことを違う場に移そうとするからであり、最初から本番の中でやるべきだ…という点においては「なるほど」と思えた。" 2006年9月 1700 ○ 俺ルール!自閉は急に止まれない ニキ・リンコ 花風社 何かを勉強しようというより、当事者本人が語る失敗談が楽しい。それでいて、「そういうものなのかあ」と学べる本。 2007年 1600 ◎ 本当のTEACCH 内山登紀夫 学研 タイトル通り、TEACCHについて勘違いされていることや、本来は細かい形式にとらわれた方法論ではないことなどを示していた。特別支援学校で読まれるべき書。 2008年3月 1800 ◎ おさんぽいってもいいよぉ~ 自閉症児ヒロキと歩んだ十五年" 山下久仁明 ぶどう社 息子さんを亡くされた思いを察すると胸が痛む。しかしながら、それまでの15年間の家族の人生に感動するとともに、映画製作(ぼくはうみをみたくなりました)に至る必然を思った。 2008年4月 1300 ○ 「障害児なんだうちの子」って言えたおやじたち 町田おやじの会 ぶどう社 いろいろな父親たちの思いに共感した。多くの人が人生を変えるきっかけにしていることにも親近感を持った。 2008年5月 1500 ○ 自閉症の人を支援する「障害者自立支援法」のカシコイ使い方 又村あおい NPO法人東京都自閉症協会 自分の家が使ってこなかったから余計にわからなかったのだが、ヘルパーさんとの移動介護などいろいろなことが使いづらくなっていることがわかった。 2008年10月 500 ○ 自閉症ガイドブックシリーズ4 成人期編 社団法人日本自閉症協会 社団法人日本自閉症協会 分厚くなって読むのがなかなか大変 2008年10月 900 ◎ 自閉症の人の働く力をどう育てるか 篁一誠 講演記録3 NPO法人東京都自閉症センター 働く姿を考えながら今やるべきことを考えていく…という意味においてすごく考えさせられる内容だった。 2008年10月 600 ◎ 発達障害のある人の診療ハンドブック 堀江まゆみ・大屋滋 白梅学園大学堀江まゆみ 医療関係の人に読んで欲しい一冊。こういう視点に絞った編集が実用的だと思う。 2008年8月 600 ○ 自閉症の人たちのための防災ハンドブック -自閉症のあなたと家族の方へ- 社団法人日本自閉症協会 社団法人日本自閉症協会 避難所の説明などの項目はよいが、何かもう少し足らないような気がする。それが何かはわからないが…。 2008年 0 ○ 一緒に見上げた空 武蔵野東ラグビー部の軌跡" 大元よしき 扶桑社 ていねいな取材とあたたかな目線を感じた。この本だけを読んだ人にどこまで伝わるかな…という気持ちは残ったが、すばらしいノンフィクション作品だと思う。 2009年5月 1400 だんだんと、よほどの興味がわく本でないと意識して読まなくなっています…。むさぼるように調べた時期を通り過ぎた…という感じです。ついでながら◎○△はあくまで「私にとって」の評価ですので、著者の方、怒らないでください! |